FiddlerはTelerikが無料で公開しているWeb Debugging Proxyです。元々はMicrosoftが公開していたのでWindowsアプリとしてはそれなりに使いやすいです。
ブラウザとサーバー間の通信内容を見たり、内容を変更してみたり、サーバーへ要求してみたり、WCat のシナリオを出力したりとWeb開発時には便利なツールです。
実行してやり取りを記録してみる
下記から入手しインストールします。
http://www.telerik.com/download/fiddler
インストールしたらスタートメニューから Fiddler2 を実行します。
この手のツールはプロキシを使うのでブラウザ側でプロキシの設定をしないとなのですが、FiddlerはIEであれば起動時に勝手に設定し、終了時に勝手に元に戻してくれます。
これ開発者にとってはすごくありがたいです。
FireFoxではFiddlerHookという拡張機能がインストールされます。
手動でプロキシを設定している場合は、この拡張機能を有効にし、ツールメニューの「Monitor with Fiddler」「Use Fiddler automatically」にすると自動で切り替わるようになります。
ヘルプ:http://docs.telerik.com/fiddler/KnowledgeBase/FiddlerHook
と言うことで、設定等は特にしなくてもこの状態でブラウザを起動し、目的のサイトへアクセスするとやり取りが記録されます。
localhostのときは?
Fiddlerでは「localhost」名を使ったアクセスは記録できません。
Visual Studio 等でローカル開発中でも記録したい時はホスト名を「ipv4.fiddler」としてやると記録できるようになります。
ASP.NET Web API へのリクエスト送信は?
ASP.NET Web API を実行するには Composer タブを使います。
HTTPメソッドを選択し、URLを入力後 Execute をクリックするとサーバーに送信されます。
WCAT 用のシナリオを出力するには?
Fiddler では Web ストレステストツールの WCAT 用のシナリオを出力することができます。シナリオに出力したいサイトへアクセスして記録したのち、メニューの「File」「Export Sessions」を実行します。
「All Sessions…」か「Selected Sessions…」を選択します。
「Select Export Format」画面にて「WCAT Script」を選択し「Next」ボタンをクリックします。
出力先を指定して保存すれば作成されます。
参考
実はFiddlerがすごすぎたので、機能まとめ紹介 – digital matter