お疲れ様です!主にサーバー用途として使っていた HP Elite Slice を、スペック的に不満があったのでCPU、メモリ、SSDをアップグレードしてみました。
準備
本体
指紋認証リーダー有り、ワイヤレス充電カバー有りでデザイン的に気に入ったし型落ちで安かったしで主にサーバー用途で買ったのですが、使っているうちに不満が出てきてしまい分解して色々アップグレードすることにしました。
※下記リンクは最新版となります。
CPU
対応するCPUは中古でしか入手できません。(新品はお高いです)
ドスパラやじゃんぱら、オークション等であればたまに見かけるのでチェックしていれば手に入るかと思われます。
なぜCPUが二つあるのかなのですが、のちほど。。。
CPUの比較は インテル® 製品の比較(i5-6500T, i7-6700T, i7-7700T)
CPU1
CPU2
メモリ
メモリスロットが一つ空いてたのでデュアルチャンネルにすべくメーカーは違うけど同じDDR4-2400の8GBにしました。
ちなみに元々ついていたのは samsung のでした。
ストレージ
購入したモデルは HDD モデルだったので2.5インチのSSDに換装済みなのですが、今では遅く感じてしまいます。仕様では「M.2-2280×1(空1)」となっているので NVMe 接続でも大丈夫だろうと想定してこれにしました。
その他
CPUグリス
定番なやつです。
M.2 SSD固定用ミリネジ
予備としてもあると便利かと。
グリス除去
新品で組み立てるときは必要ないですが、換装するときには古い方のグリスを除去しないとなので必要になります。
BIOS をバージョンアップ
換装前にBIOSは最新にしておきます。
HP Elite Slice – ドライバーのダウンロード | HP®カスタマーサポートから最新をダウンロードしてバージョンアップを実行します。
換装
英語ですが Maintenance and Service Guide | HP Elite Slice の 23ページの Access panel から分解方法が記載されていますのでこれが参考になります。
まずは4か所のネジを外して裏蓋を外します。
ネジは紛失を防ぐために取れないようなっています。
メモリとHDDはこの状態で取り付けることが出来ます。
そのまま4か所のネジを外し、裏返して上カバーを外します。
上カバーと本体はコネクタで繋がれているのでそれも外します。
CPUヒートシンクを外します。
SSDとCPUを取り付けます。
SSDを取り付けるときはネジがありませんので準備したネジで止めます。
CPUにはグリスを塗ります。私は米粒2,3粒分ぐらいをど真ん中に小さい円を描くように塗ります。
起動
最初は Core i7-7700T に換装して起動してみましたが、電源すら入りません。。。
最新の Elite Slice だと第7世代の Kaby Lake が使われているのですが、マザーボードの仕様的に型落ちの Elite Slice でも同じなので動作するだろうと Core i7-7700T をつけてみたのです。
元に戻すと問題なく起動するのでCPUが壊れたのかと怪しんだのですが、よく調べてみるとBIOSがN25、P25と2種類になっています。どうやら、P25が「KBL CPU 搭載 Slice2.0」で、N25が「Skylake CPU 搭載 Slice1.0」となるようで、私のは Kaby Lake を認識しないようです。
買う前によく調べるべきでした(;’∀’)
仕方なく Core i7-6700T を買って取り付けたところ問題なく起動しました。
CPU
メモリ
ドライバーインストール
SSDは SAMSUNG MAGICIAN とドライバーを入れておきます。
HDDからSSDへコピー
取り付けたSSDを起動用にするために、EaseUS Todo Backupを使ってHDDからSSDへまるっとコピー(クローン)します。
完了したらBIOSで起動順序をSSDを優先にして再起動します。
SSD(NVMe) にするだけでもかなり高速化されるので換装するとよいのですがメーカーサポートの対象外になると思われるので保証期間内のときはその辺をよく考えないとです。
CPUは最新機種からすると1世代前になりますが、それほど差はないので満足です。
結果的に新品を買うより安く、しかもSSDをM.2で好きなのに変えれたし全般的に満足です。
CPU変更前後の比較は下記を参照してください。
HP HP Elite Slice vs HP HP Elite Slice – Geekbench Browser
概要
SSD