お疲れ様です!「Ryzen」を搭載可能な小型のベアボーンキットが出たので4コア8スレッドの APU Ryzen 5 2400G でPC作ってみました。
DeskMini シリーズ
この DeskMini A300 は AMD 版となります。Intel 版の DeskMini はこちらです。
第8世代 Intel 版(Coffee Lake-S, Coffee Lake-S Refresh)
ASRock DeskMini 310 と 6コアの Core i7 8700 で組んでみた
第7世代および第6世代 Intel 版(Kaby Lake, Skylake S)
ASRock DeskMini 110 と Core i7 7700T で VMware ESXi サーバーを組んでみた
準備
パーツ | 品名 |
---|---|
ケース | ASRock DeskMini A300 |
CPU | Radeon™ RX Vega 11グラフィックス搭載AMD Ryzen™ 5 2400G |
CPUファン | Ryzen 5 2400G 付属ヒートシンク+ARCTIC F8 PWM Rev.2/A |
メモリ | 1. Kingston HyperX Impact SODIMM – 16GB Kit*(2x8GB) – DDR4 2666MH HX426S15IB2K2/16 2. CFD Panram DDR4-2666 ノート用メモリ 260pin SO-DIMM 16GB 2枚組 |
ストレージ | SanDisk Extreme PRO M.2 NVMe 3D SSD 500GB (SDSSDXPM2-500G-J25) |
SSD ヒートシンク | 松原一丁目 AR-NGFF01 |
WiFi | インテル Wireless-AC 9260 |
WiFi アンテナ | MHF4 アンテナ2本セット |
USB2.0ピンヘッダ端子変換アダプタ | DeskMini用 USB2.0ポート追加ケーブル |
OS | Windows 10 Pro DSP版 |
その他 | グリス:シルバーグリス Arctic Silver 5 ケースネジ:ハンドルネジ インチタイプ OWL-NEJI25YBK リセットスイッチ:Ainex KM-01 グリス除去:GS-CLN |
ケース
AMD の APU を載せられる DeskMini です。310、110 と同じケースで APU が載せられます。Intel の CPU よりは GPU が良いのでゲームするにはこれの方が適しています。私はゲームしませんが(;’∀’)
CPU
今のところ載せられる一番いいやつにしました。CPUファン付きです。
今後、6コア12スレッドとか出ると嬉しいのですが。。。
CPUファン
4ピンPWMで安くて静かなファンで探して直ぐに手に入りそうなので選びました。高さが25mmなのでギリギリかなと思いつつ。
メモリ
メモリが2種類あるのはのちほど。
1. Kingston HyperX Impact DDR4-2666M HX426S15IB2K2/16
DDR4-2933 16GB x 2 を買うつもりでいたのですが、予算的な都合でこれにしました。結果的にはこれで良かったです。
2. CFD Panram DDR4-2666 W4N2666PS-16Gx2
他のPCに付けてたやつ。
ストレージ
出来るだけ高速で安いやつを探したらこれになりました。
SSD ヒートシンク
無いよりは有った方が温度は下がります。てことでこれにしておきました。これは一度貼ると剥がしにくいようですが、取る必要もないっす。
WiFi
今後のことも考えると、1,733MHz まで出るやつがいいかなと思いこれにしました。
WiFi アンテナ
今回はロッドアンテナではなく、本体に貼り付けるやつにしました。
USB2.0ピンヘッダ端子変換アダプタ
ネットには無くても店舗だと在庫があるときもあるようです。Twitter とかでショップのつぶやきチェックしておくといいと思います。
ちなみに先人たちが発見した純正以外でも使える変換名人はこちら
OS
DSP版にしました。部品買うついでにつけておけばいくらか安くなるし。
その他
CPUグリス
定番なやつです。
ケースネジ
DeskMini 310 を組み立てたときに使ったやつだと少し長めなのでこれにしました。
ロッドアンテナを付けるときはこのネジだと干渉するので前のやつが良いです。長すぎて下の2つが最後まで締まりませんが(;’∀’)
カエレバ
リセットスイッチ
メモリのOCをするので念のためリセット出来るように買っておきました。結局使ってませんがあればOCする勇気が出るかもです笑
グリス除去
付属のCPUファンにはグリスが塗られているので除去するために使います。
取付
CPU
Intel とは違って溝はなく四隅の一つに▲の印があるのでそれをM/B側と合わせて置きます。
シルバーグリス塗ります。真ん中辺りで円を描くように適当に着けています(;’∀’)
これでもファンを付けると伸びてまんべんなく塗られます。
CPUファン
ファンのヒートシンクに付いているグリスは拭き取って取り付けます。
最初は、取り付けも簡単な DeskMini A300 付属のファンを使いました。
しかし、キーンという高周波音が大きくなったり小さくなったり常に鳴り響く状態でして。。。ハズレ個体ぽい
耐えられなかったので、CPU付属のを付けようと思ったのですが上部のAMDカバーを外しても高さが合わず断念。それならって事で、80mm ファンだけ購入し、CPU付属のヒートシンクだけを組み合わせてみるとそれなりに冷えるし良い感じになりました。このファンだとケースのツメに少しだけ引っ掛かりますが、入れるときに爪のところを持ち上げるだけで入ります。元々付いていたCPUクーラーを固定するプラスチック製器具は外してバックプレートはそのままで付けることになります。
追加記事
他のファンも試したくなって試してみました。
「DeskMini A300 で3種類のCPUファンを試してみた」
メモリ
HX426S15IB2K2/16 を付けます。
このメモリで電源を入れたときはBIOSすら立ち上がってきませんでした。。。
メモリかSSDが怪しいなと思ったのでまずはメモリを外して他のPCの W4N2666PS-16G を付けたところ正常に起動しました。相性が悪かったと諦めて当面 W4N2666PS-16G を使うことに。。。
数日後、BIOSのアップデートがあったので最新にしてメモリを HX426S15IB2K2 に戻したところ問題なく起動してくれました。
SSD
A300 は表と裏の2つ SSD を付けられます。アクセスし易い表は後で使うとして今回は裏に取り付けました。
SanDisk Extreme PRO は認識しないって情報も流れていましたが、私のは問題なく認識できました。
ちなみに、ネジ穴にはオレンジ色の透明なシールが貼られています。剥がしてから取り付けます。
ヒートシンクを付けたらこんな感じです。この状態だと完全に干渉してしまいます。ので、ネジとサイドのプレートは外しました。(写真撮り忘れたぁ)
裏面だと隙間なくギリギリな感じです。
ヒートシンク有りだと無しより 10℃ 前後低くなりました。やはり無いより有った方がいいですね。
USB 増設
ケーブルをケースの前面に向けて巻き込んで取り付けないとケーブルが干渉してボードが収まりきらなくなります。
詳細は「DeskMini 310 にUSB2.0ポートを増設してみた」を参考にしてください。まぁ A300 の USB 増設用ピンヘッダは電源側にあって干渉しちゃうようですが(;’∀’)
WiFi
カードにアンテナを接続してからマザーボードに付けた方がやり易いです。アンテナのコネクタを接続するときは小さいので気を付けます。
アンテナは背面に外出しで貼り付けました。
家での最高速 866.7Mbps 出てます。
ケースネジ
このハンドルネジだとこんな感じです。
起動
OS インストール
OS インストール用 USB を接続して再起動、OS をインストールします。
OS のダウンロードは Windows 10 のダウンロード から落として、インストール用USBの作成はダウンロードページの「このツールを使用して、別の PC に Windows 10 をインストールするためにインストール メディア (USB フラッシュ ドライブ、DVD、または ISO ファイル) を作成する (クリックして、詳細情報の表示と非表示を切り替えます)」を参考に。
ドライバーインストール
ASRock 系
ASRock > DeskMini A300 Series > サポート > ダウンロードから下記のものをダウンロードしてインストールします。
- Realtek ハイデフィニション・オーディオドライバー
- Realtek Lan ドライバー
- AMD RAIDXpert2 ツールプログラム
- Restart to UEFI
インテル系
「インテル® ドライバー & サポート・アシスタント」から入れます。
AMD 系
「Radeon、Radeon Pro、FirePro、APU、CPU、Ryzen、デスクトップ、ノートPC向けAMDドライバーとサポート」から「Windows©用Radeon™グラフィックス・ドライバーの自動検出&インストール」の方をダウンロードしてインストールします。
SanDisk 系
SSD は、「SanDisk SSD Dashboard Support Information」からダウンロードしてインストールします。
BIOS をバージョンアップ
ASRock > DeskMini A300 Series > サポート > Windows のグローバル をダウンロードしてインストールします。
アップデート完了後、W4N2666PS-16G から HX426S15IB2K2/16 へ変更してみたところ、問題なく認識するようになりました!
BIOS 設定
BIOS の起動方法
下記のどちらかの方法で起動できます。
- 電源入れた直後から DELETE キー連打していると起動できます。
- 「Restart to UEFI」を使って起動する。
上記でインストールした「Restart to UEFI」を実行して、「Enter UEFI setup on next boot」を ON、「Reboot system immediately」を ON にし、「APPLY」をクリックすると自動で再起動し、しばらく待つと BIOS 画面が表示されます。
GPU メモリ
各種ベンチマークを動かした感じだと GPU メモリを 3GB までいかない感じで使われていました。あまり増やしてもなんなので 3GB を専用に割り当てました。
ファン回転数
普通に使ってる分には 50℃ 以下で動作するようなので、50℃ までは 1000RPM 前後で動くようにし、それを超えたら早めに温度を下げるような設定をしてみました。このファンの 1100RPM 前後の音は気になりませんでした。
で、なぜかファン1とファン2を同じ設定にしないと設定通りに動きませんでした。。。
メモリOC
取り付けたのは 2666 だったので DRAM 周波数を 2800 => 2933 => 3200 と上げていき、3200 でやめておきました。各種ベンチマーク動かしても問題ないし、安定してるのでこれで使っています。
追記
BIOS P3.20 にしたら 3200 でベンチマークがのきなみ遅くなってました。
設定するときに XMP の設定プロファイル1を読み込ませた方が、自動よりも速い設定になるようです。
ベンチマーク
システム情報
Geekbench
CPU Benchmark
5番目。
Compute Benchmark
2番目。HiGameは圧倒的ですね。
SSD
ベンチマークソフトはここから落とせます。
ドラゴンクエストX
ベンチマークソフトはここから落とせます。
ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター
ベンチマークソフトはここから落とせます。
PSO2
ベンチマークソフトはここから落とせます。
バイオハザード6
ベンチマークソフトはここから落とせます。
MHFベンチマーク【大討伐】
ベンチマークソフトはここから落とせます。
ドラゴンズドグマ オンライン(DDON)
ベンチマークソフトはここから落とせます。
CINEBENCH R15
ベンチマークソフトはここから落とせます。
メモリが認識しないなどありましたが、ASRockさんの対応の速さのお陰でメモリが無駄にならずに済みました。OCも問題なく出来て安く抑えての高速化が出来るのは良いですね。
で、個人的には Intel 版より AMD 版の方が好きです。
拡張性も良くなったのでこちらをメイン機にしようかと思っています。
組み立てが面倒な時
組み立てるのが面倒なときや自信がないときはは BTO がよいかと。
PC専門店のBTOパソコン|アークオンラインストア
AMD Ryzen 5 2400G プロセッサー搭載、Radeon RX Vega 11 グラフィック内蔵した省スペースBTO PC
AMD Athlon 200GE プロセッサー搭載、Radeon Vega 3 グラフィック内蔵した省スペースBTO PC
BTO パソコン(PC)の【@Sycom】(サイコム)
Radiant SPX2700A300A|ゲーミングPC|BTOパソコン
スペック的に足りないが出来るだけ小さいPCがいい時
CHUWI HiGame Mini PC
Indiegogo の Marketplace に出てきました。
そのうち国内でも出てくるんでしょうか。。。
金額的には高くなりますがスペック的には上になります。上記の Geekbench では HiGame の方が上に居ます。特に GPU はずば抜けてます。
CHUWI HiGame Mini PC | Indiegogo
Amazon でもでてきてますね。
Indiegogo のときと値段が変わらない感じですがどうゆうことでしょうか(;’∀’)笑
前のはファンの回転数が上がるとうるさいのですが、その後は改善されたのでしょうか。。。
グラフィックを強化したいとき
いくつかの部品を使うことでグラボを使えたりします。
「DeskMini A300 で GV-N1060IXOC-3GD(GeForce GTX 1060)を動かしてみた」
CPU を変更するなら
Ryzen 3000 シリーズ
BIOS は最新にしましょう。
消費電力 65W、4コア8スレッド、Radeon Vega 11
Radeon™ RX Vega 11グラフィックス搭載AMD Ryzen™ 5 3400G | AMD
消費電力 65W、4コア4スレッド、Radeon Vega 8
Radeon™ Vega 8グラフィックス搭載AMD Ryzen™ 3 3200G | AMD
消費電力 65W、4コア4スレッド、Radeon Vega 8
Radeon™ Vega 8グラフィックス搭載AMD Ryzen™ 3 2200G | AMD
消費電力 35W、2コア4スレッド、Radeon Vega 3
Radeon™ Vega 3グラフィックス搭載AMD Athlon™ 240GEプロセッサー | AMD
Radeon™ Vega 3グラフィックス搭載AMD Athlon™ 220GEプロセッサー | AMD
Radeon™ Vega 3グラフィックス搭載AMD Athlon™ 200GEプロセッサー | AMD
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