お疲れ様です!ROG Crosshair VIII Impact 使うならオーバークロックしないとってことで CPU とメモリのオーバークロックをしてみたいと思います。これまでにCPUとメモリのOCをしてきたので少しは慣れてきたかも?
組み立てはこちらを参照してください。
Mini-DTX「ROG Crosshair VIII Impact」を「LD03」と「NH-U12A」で組んでみた
目次
パーツ
パーツ | 品名(メーカーサイトリンク) |
---|---|
マザーボード | ASUS > ROG Crosshair VIII Impact |
CPU | AMD > Ryzen 5 3600 |
CPUクーラー | Noctua > NH-U12A |
メモリ | CORSAIR > VENGEANCE® LPX 16GB (2 x 8GB) CMK16GX4M2Z3600C18 |
その他 | グリス:Noctua > NT-H1(NH-U12A 付属のグリス) |
マザーボード
CPU
CPUクーラー
メモリ
その他
グリス
CPUクーラーに付属のグリスを使いました。単体では NT-H2 が買えると思います。
準備
グリスに変更
もともとサーマルパッド Thermal Grizzly TG-CA-38-38-02-R を使っていたのですが、オーバークロックするならグリスの方がよいので変更します。
ちなみに私はグリスはこんな感じで中央にぬってヒートシンクで押し付けて伸ばしてます。ちょっと塗りすぎた感(;’∀’)
オーバークロック設定
電源投入後、Del キーで UEFI を起動します。
オーバークロックするなら設定しておいた方がいい項目をまず設定します。
ASUS のオーバークロックできるマザーボードであればこの辺の設定は同じだと思います。
設定項目、設定値は下記の通りです。
設定値
Extreme Tweaker
- Ai Overclock Tuner : D.O.C.P. Standard
- D.O.C.P DDR4-3597 18-22-22-42-1.35v
- Core Performance Boost : 無効
- OC Tuner : TPU II
- Precision Boost Overdrive
- Precision Boost Overdrive : Disabled
- External Digi+ Power Control
- CPU VRM スペクトラム拡散 : Disabled
- フェーズ コントロール: Optimized
- VDDSOC Phase Control : Optimized
詳細
- AMD CBS
- CPU Common Options
- Global C-state Control : Disabled
- CPU Common Options
「External Digi+ Power Control」の自動を調整
「External Digi+ Power Control」の自動にしたところはOC起動後、「Ai Suite 3」の「Digi+ VRM」で確認すると下記のようになっていました。
- External Digi+ Power Control
- CPU Load-Line Calibration : Level 5
- CPU Current Capability : 140%
- VDDCR SOC Load Line Calibration : Auto
- VDDCR SOC Current Capability : 100%
「CPU Load-Line Calibration」と「CPU Current Capability」は値が大きくなってしまうので小さい設定にしておきます。
- External Digi+ Power Control
- CPU ロードラインキャリブレーション : Level 1
- CPU Current Capability : 100%
設定値について
- OC Tuner は空冷ですが「TPU II」の水冷向けにしちゃいます。
- クロックは全コア固定にするのでブースト系は無効にします。
- CPU VRM スペクトラム拡散は無効にします。その方がOCが安定するようなので。
- フェーズコントロール系は ASUS 社オリジナルのプロファイルにします。
- Load-Line Calibration 系は負荷が高くても極力電圧を下げない機能ですが今回ぐらいなら Level 1 で問題ないかと思われます。
- Current Capability は電力供給を多めに送れるようにするかですが、今回ぐらいなら 100% で問題ないかと思われます。
- 省電力機能の Global C-state Control は無効にします。
CPU オーバークロック
CPUのオーバークロックをします。
UEFI 設定項目
下記の項目を変更してゆきます。
Extreme Tweaker
- CPU Core Ratio
- APU 電圧
- CPUコア電圧
OC
上記のクロックと電圧を少しずつ上げながら、ベンチマークとったりOCCTでエラーが出ない設定を探します。
OCCTは15分としてエラーが出ない設定を探したところ下記のようになりました。
- CPU Core Ratio : 42.75
- APU 電圧 : 手動
- CPUコア電圧 : 1.44375
ブースト時でも 4200 を超えてこないのでここまで上げられれば十分かなと。4300 も CBR20 は完走するのですが、OCCT が 15分耐えられないので一つ手前にしときます。
電圧は定格運用でも 1.5v 前後になるのでこのくらいなら許容範囲かと。ただし電力は食いますが(;’∀’)
メモリ オーバークロック
メモリのオーバークロックをします。
UEFI 設定項目
下記の項目を変更してゆきます。
Extreme Tweaker
- メモリー周波数
- FCLK Frequency
- DRAM Timing Control
- DRAM CAS# Latency
- Trcdrd
- Trcdwr
- DRAM RAS# PRE Time
- DRAM RAS# ACT Time
- Trc
- Cmd2T
- Gear Down Mode
- CPU SOC Voltage
- VDDSOC Voltage Override
- DRAM 電圧
OC
上記の設定値を少しずつ変えながら、ベンチマークとったりOCCTでエラーが出ない設定を探します。
OCCTは15分としてエラーが出ない設定を探したところ下記のようになりました。
UCLK:FCLKの比率が 1:2 4266MHz
- メモリー周波数 : DDR4-4266MHz
- FCLK Frequency : Auto
- DRAM Timing Control
- DRAM CAS# Latency : 19
- Trcdrd : 23
- Trcdwr : 23
- DRAM RAS# PRE Time : 23
- DRAM RAS# ACT Time : 43
- Trc : 65
- Cmd2T : 1T
- Gear Down Mode : Disabled
- CPU SOC Voltage : 手動
- VDDSOC Voltage Override : 1.11250
- DRAM 電圧 : 1.36000
UCLK:FCLKの比率が 1:1 3800MHz
- メモリー周波数 : DDR4-3800MHz
- FCLK Frequency : 1900MHz
- DRAM Timing Control
- DRAM CAS# Latency : 18
- Trcdrd : 22
- Trcdwr : 22
- DRAM RAS# PRE Time : 22
- DRAM RAS# ACT Time : 42
- Trc : 65
- Cmd2T : 1T
- Gear Down Mode : Disabled
- CPU SOC Voltage : 手動
- VDDSOC Voltage Override : 1.11250
- DRAM 電圧 : 1.36000
CL は OCCT を完走させて常用するために少し緩めにして UCLK:FCLKの比率が 1:1 の上限 3800MHz と 1:2 で高クロック 4266MHz の両方やってみました。
高クロックにするなら 4400MHz を超えて設定しないと 3800MHz の方がよさげな気がします。
3600 だけあって電圧は盛らないと 4200 以上は安定しないのですが、このマザボだと安心して電圧上げられる気がします。特にメモリのオーバークロックはし易いかもしれません。メモリー電圧を手動にしても自動で多めに自動設定されるのは何だろう?って気はしますが(;’∀’)
CPUもメモリもも少し電圧上げられればクロックを上げられるのですが、空冷だと温度が上昇しすぎて落ちます。水冷であればもうちょっと上げられると思われます。