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VS2008 : クラスダイアグラムを実用的にするアドイン ModelingPowerToys for Visual Studio

Visual Studio にはクラスのデザインをするためのエディタがあります。
ソリューションエクスプローラでプロジェクトなどを右クリックして「クラスダイアグラムで表示」って実行するとファイルが出力されます。これを視覚的なエディタとしてデザインできる機能です。
でもこのクラスダイアグラムってあまり実用的ではないですよね。
単純に箱が並んでるだけでクラス間の関連性が見え難くてクラス図としても使えません。
これをもう少し実用的にクラス間の関連を表示してくれたり扱いやすくしてくれるアドインが、「ModelingPowerToys for Visual Studio 2008」 です。
PowerToys for the Class Designer and Distributed System Designer

インストール

このアドインは、CodePlex にあります。
PowerToys for the Class Designer and Distributed System Designer – Release: ModelingPowerToys for Visual Studio 2008 released
インストールはダウンロードしたファイルを解凍してセットアップを実行するだけです。
インストールウィザードは特にオプションを指定することはないので淡々と進めていけば完了します。

クラスダイアグラムを表示

インストール後 Visual Studio を起動して表示したいプロジェクトのクラスダイアグラムを作成します。
エディタ部へ表示されたら、メニューの「クラス ダイアグラム」を見ると、英語表記のメニューが追加されていると思います。
内容的には下記の通りです。

Filter Members メンバの表示/非表示
Filter Lines 関連クラスの線を表示/非表示 Filter Appearance 図の外観を変更 Export Diaglam for Web クラスダイアグラムをイメージにしてHTML出力

一番使うと思うのは、「Filter Lines」だと思います。
全て Show にすると関連性が大分見やすくなります。
「Export Diaglam for Web」は、「イメージとしてダイアグラムをエクスポート」で出力されるイメージを表示するHTMLを出力する機能が追加されたものです。
この他にも幾つか機能が追加されています。
例えば、

などなど、メンバの追加方法など細かいところに機能が追加されています。
追加されたメニューは英語表記になってるので区別付くと思います。

Visual Studio 2005 版について

このアドインは、Visual Studio 2005 版もあります。
同様の機能で、下記から取得できます。
http://modeling.codeplex.com/Release/ProjectReleases.aspx?ReleaseId=5555
私の環境では使用できるアドインとしてこのアドインをチェックしてダイアグラムを表示するとエラーが発生します。
「Class Designer Enhancements」でエラーが発生してるようですが、エラーになってもアドインは無効とせずに、そのままダイアグラムを表示します。
表示したあとでツールメニューのアドインマネージャで「使用できるアドイン」で「Class Designer Enhancements」にチェックを入れると通常通り機能するようになります。
なぜこのような現象になるのかは不明です・・・。

しかしこれぐらいの機能はエディションが低くても標準であって良いのでは?と思うのですが・・・。