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Ryzen 5 3600 でメモリーをオーバークロックしてみた(CORSAIR VENGEANCE LPX CMK32GX4M2B3000C15)

お疲れ様です!前回は CMK16GX4M2Z3600C18 のオーバークロックをしてみました。同じ CORSAIR の VENGEANCE LPX シリーズですが、32GB で倍の容量なのでこちらの方が高速ならこっちを使いたいのでオーバークロックしてみます。

オーバークロックは故障のリスクがあるので自己責任となります。

比較するメモリー

Ryzen 5 3600 でメモリーをオーバークロックしてみた (CORSAIR VENGEANCE LPX CMK16GX4M2Z3600C18)

パーツ

パーツ 品名
マザーボード ASUS > ROG STRIX B450-I GAMING
CPU AMD > Ryzen 5 3600
メモリ CORSAIR > VENGEANCE LPX 32GB (2 x 16GB) – Black CMK32GX4M2B3000C15

マザーボード

CPU

メモリ

Ranks: Dual
DRAM Manuf.: SK Hynix

準備

ここではブレを減らすために、CPU を全コア定格固定でブーストを止めておきます。
BIOS の「Ai Tweaker」で設定します。

DRAM 電圧

ここでは電圧の調整、調査はしません。
このメモリーの仕様がOC時に 1.35v となっているので 1.35v でのOCとします。

メモリー周波数の OC

電圧は 1.35v をスタートにしているのでまずは、メモリーの仕様通りの周波数から。

メモリータイミングは「D.O.C.P」を設定したら自動で設定された値のデフォルト値 CL15 を使用。

周波数の選択肢をひとつづつ上げてゆきます。
前回 の検証で Cinebench と Geekbench はほとんど誤差範囲でしかなかったので PassMark だけとしました。

周波数 FCLK Frequency PassMark
3000 自動(1497.0MHz) 2726
3066 自動(1530.2MHz) 2746
3133 自動(1563.5MHz) 2775
3200 自動(1596.8MHz) 2793
3266 自動(815.0MHz) 2640 1:2 になっちゃいました
3266 1633MHz 2809
3333 1667MHz 2824
3400 1700MHz BIOSあがらず            

電圧、タイミングをデフォルトのままだとこの範囲となりました。
電圧を上げるか、タイミングを調整すればもう少し上はあると思われます。
FCLK Frequency が 3266 以降では 1:2 になるので自動ではなく手動にしてます。

メモリータイミングの調整

メモリーの仕様通りだとレイテンシーはこうなる。
CL15 を指定しても CL16 でしか認識しないBIOSなんなの(´・ω・)? <table> <thead> <tr> <th>型番</th> <th>容量</th> <th>周波数</th> <th>CL</th> <th align="right">レイテンシー</th> <th></th> </tr> </thead> <tbody> <tr> <td>CMK32GX4M2B3000C15</td> <td>32GB</td> <td>3000</td> <td>15</td> <td align="right">9.38</td> <td></td> </tr> <tr> <td></td> <td></td> <td></td> <td>16</td> <td align="right"><strong>10.67</strong></td> <td>BIOSの認識はこっち</td> </tr> </tbody> </table> CLを調整してゆきます。 〇は上で既に起動しているが OCCT を実施していないところ。ここではBIOSあがらずになった 3400 の二つ前の 3200 の 10.00 を基準と考えて目標の★を目指します。CL14 は滅多なことでは達成できないので無視します。△はデフォルトが 15 で入力されているのに 16 と認識されるので設定不可能なところ(´・ω・)

周波数 CL レイテンシー 目標
3000 16 10.67                    
3066 16 10.44
3066 15 9.78
3066 14 9.13
3133 16 10.21
3133 15 9.58
3133 14 8.94
3200 16 10.00
3200 15 9.38
3200 14 8.75
3266 16 9.80
3266 15 9.19
3266 14 8.57
3333 16 9.60
3333 15 9.00
3333 14 8.40
3400 17 10.00
3466 17 9.81
3533 17 9.62
3600 17 9.44
3666 18 9.82
3666 17 9.27

タイミングは遅くなるが高クロックでどうなるかってところだが。。。
OCCT 15分間エラー無し(私の使い方ではこんなに負荷掛けることないので)を完走した設定は下記の一つしかなかった。

周波数 設定 レイテンシー PassMark
3333 16-17-17-17-35 9.60 2824

他に調整すれば設定できるのかもしれませんが力不足なのでこれ以上はやめときます。

ベンチマーク的にはなぜか前回の CMK16GX4M2Z3600C18 よりも今回使った CMK32GX4M2B3000C15 の方が全般的に高速。
メモリーの Rank が CMK16GX4M2Z3600C18=Single、CMK32GX4M2B3000C15=Dual で、DRAM は CMK16GX4M2Z3600C18=Micron、CMK32GX4M2B3000C15=SK Hynix。
レイテンシーは CMK16GX4M2Z3600C18 の方がはるかに上だし、CL16で同じだし何が影響するんですかね。。。勉強不足です。。。
少なくとも 3800 までは FCLK Frequency が 1:1 になるようにしないとです。3800 で FCLK Frequency を 1900 に設定できるかどうかはマザボ次第みたいです。

CPU のオーバークロックはこのメモリーを使ってやってみようと思います。
そのときは出来るだけ省電力で高クロックに設定してみます。

追記

CL14 設定

CL14 の設定はやってみてたのですが、なぜか15に自動設定されてしまってできませんでした。でも初期の 2133 で起動したときに 14-15-15-15-36 を設定するとその後は問題なく起動できたのでそのまま周波数を上げてみました。

周波数 FCLK Frequency DRAM 電圧 PassMark OCCT CBR20
2733 自動(1363.9MHz) 1.20v 2776
2800 自動(1397.2MHz) 1.25v 2799
2866 自動(1430.4MHz) 1.25v 2848
2933 自動(1463.7MHz) 1.30v 2875
3000 自動(1497.0MHz) 1.35v 2921
3066 自動(1530.2MHz) 1.35v 2938 ×
3133 自動(1563.5MHz) 1.35v 2961 × ×

OCCT 15分が完走した 3000 がベストなのでこれを常用にすることにします。
CPU のオーバークロックもこの設定でやり直してみます。

Ai Tweaker