DTS をコマンドから実行するときや、SQL Server エージェントのジョブで DTS を実行するときには、dtsrun コマンドを使います。
dtsrun コマンド実行時に引数としてサーバー名(インスタンス名)や、ユーザー名、パスワードを指定しますが、このままだとパスワードまで平文なので出来れば隠したいところです。
そんな時はコマンドの引数を暗号化してしまいます。
パラメータの暗号化
コマンドの引数を暗号化するには引数に「/!y」を指定します。
例えば、接続ユーザーを指定したパッケージの実行コマンドは下記のようになります。
dtsrun /s サーバー名 /u ユーザー名 /p パスワード /N "DTS パッケージ名" /!y
「/!y」を指定すると、画面上に暗号化されたコマンドが表示されるのでコピーして使います。
このままだと最後に「/!y」が付加されたままなので削除してください。
コマンドプロンプトの画面に表示されたのをコピーするのが面倒だというときは・・・
さらに引数へ「/!c」を追加して、暗号化されたコマンドをクリップボードへ保存します。
dtsrun /s サーバー名 /u ユーザー名 /p パスワード /N "DTS パッケージ名" /!y /!c
バッチファイル等で DTS を実行するときなどは、見られても良いように暗号化しとく方が良いと思います。
なお、dtsrun コマンドの引数などの詳細は下記を参照してください。
dtsrun ユーティリティ
備考
DTS パッケージの右クリックメニューから新規にジョブを作成したときは、自動で暗号化されたコマンドで作成されてるので、意識する必要はありませんでした。